前回書いた子供の吃音の記事。
「治まってよかった、治った!」と思っていたのに、あれから再発を繰り返すことになってしまいました。
しかも前よりもさらにひどい吃音になってしまい・・・
結果として今現在は、約半年前に最後のどもり(吃音)言葉を聞いてから、今現在も吃音が無いことが続いているので子供のどもり(吃音)は一応完治したのかな??と思っています。
この記事では子供のどもりが治るまでの経過ややったこと、今考えれば思い当たるどもりの原因について記録したいと思います。
Contents
3歳のどもり(吃音)再発。さらにひどくなってしまった
前回の記事から、子供のどもりを聞かなくなったので吃音が治ったかも?と思ったのが去年の8月頃。
でも、10月前後から再発しました。
しかも、前よりひどい。
以前:「なななななななんで」
今回:「な・・・な・・ッなッ・・なんで」
になってしまっています。
音がうまく出せず、話すときにものすごく苦しそうで、体をかがめて物をギュッとつかむような動作も加わっていました。
・・・私、焦りました。
これは大変かもしれない。治ったと思ったものが悪化してるってことは、ちゃんと原因を探って改善するための働きかけが必要なのかもしれないと。
吃音の専門「言語聴覚士」と対面して言われたこと
一度専門家に相談してみようと、10月半ばに「ことばの相談室」へ駆け込むことに。
子供はそこで言語聴覚士の方と雑談、質問、フラッシュカードなどをして吃音の程度のチェック。
をするはずだったのですが・・・
思いがけずスラスラと答えていたので、結局言語聴覚士の方が実際に子供の吃音を聞くことはありませんでした。(その日、相談室の外ではどもりがあったのだけど)
で、吃音についての細かい説明と、私たち親がやるべきことについての説明があったのですが。
渡されたものは、
- 吃音の進展段階について
- 環境調整法のための吃音質問
についてのプリント。
吃音の進展段階には4段階あって簡単にまとめると
- 繰り返し・引き伸ばし(一過性・変動制が大きい)
- 繰り返し・引き伸ばし・ブロック・随伴症状(慢性化・一時的な消失あり)
- 回避以外の症状全て・ふるえ・語の置き換え・解除反応や助走(慢性化)
- 繰り返しや引き伸ばしが減る・回避する・解除反応や助走・延期を発展させる(慢性化)
という経過をたどるようです。
こう考えるとどうやら娘は現在2段階めに進んでいるとのこと。
そして、どもり(吃音)の治療は家庭で行う"環境調整法"が一般的とのことで、環境調整法を始めることになりました。
簡単に言えば、生活の中で"子供のストレスを排除する"ということです。
具体的に、親が心がけることとして言われたことは、
- どもりを指摘し、言い直しをさせるなど発話に関しての干渉をしない
- バイリンガル環境にしない
- 親の話し方は丁寧にゆっくり
- 子供の要求を聞き入れ、怒らない
- 急がず、ゆったりした生活を心がける
など。
正直、これ、全部徹底してやるのは無理かも・・・と思いました。
子供はインター系の園に行っていて夫も英語だし娘には英語を話して欲しいとは思っているし・・・
子供の要求を全て聞き入れるってのもなかなかハードです。
でも夫と、それで改善されるなら努力しようという話になりました。
子供のどもり(吃音)の経過
環境調整法をはじめて、1ヶ月。
気づくと"どもり"が少なくなってきたような・・・?
前回から1ヶ月後の「ことばの相談室」を予約してましたが、もしかしたらこのまま治るかもしれないからこのまま様子見でいいのかもと思い、キャンセルすることに。
でも、それからまた徐々に悪くなって1ヶ月たたないうちにまた逆戻り。
吃音には、いい時と悪い時の波がすごくあるんだなと実感しました。
それで2月頃にまた相談室に予約を入れてみましたが、またその頃には良くなって・・・
だいたい1ヶ月〜2ヶ月ごとに良くなったり悪くなったりの繰り返し。
結局、毎回良くなっていく毎に治るかもという期待をしていたので「ことばの相談室」に再度出向くことはなく時間が経過。
結局子供のどもりを最後に聞かなくなったと気づいた時は、子供が4歳2ヶ月の時でした。
(現在4歳7ヶ月)
3歳の子供が吃るようになったきっかけと原因の心当たり
言語聴覚士に、吃音がある子供というのはストレスを感じた時になぜか吃音になってしまう。
これは、生まれつき脳がそうなっているためと言われました。
うちの場合は遺伝もあるのかなと思いますが。
実際、夫もストレスがたまるとどもりがひどくなるという自覚があるようです。
思い返せば最初にどもり始めたのが、行ったことのない保育園の一時保育の利用を開始した4月。
たった3、4ヶ月で週に数回の利用でしたが、毎回すごく嫌がりました。
行かないと言い張り、着いたら泣いて私にしがみつく。
でも一時保育利用が終了して行かなくなった7月以降、8月くらいまではどもりが消失。
その後2回目にどもり始めたのが10月前後。
それは新しい園に入園してから間もなく、また新しい園を嫌がっている頃でした。
これはもしかして、どもり(吃音)の原因は環境が変わった事によるストレスだったこともあるのかも?・・・今思えば。
最後に
前回の吃音の記事でも書きましたが、3〜4歳で連発型のどもりならもしかして一時的なものなのかなぁと思っていましたが、声が出せないブロック型になると本当に心配です。
周りも気がつくので、「どうしたの?」と言われるようになり、本人がどもっている自覚をするようになるんじゃないかと不安で不安で仕方がありませんでした。
不安な時はすぐに言語聴覚士に相談することをおすすめします。
早めの対処で順調に治ることもあるようです。
ちなみに、言語聴覚士は吃音を"治してくれる人"ではなく、改善させるために親に"アドバイスをくれる人"。
結局は、家庭で「環境調整法」を地道にやっていくしかありません。
吃音に関することはまだ医学の世界でも分かっていないことが多く、専門機関も少ないようですね。
最後に、こちらの本は実際に吃音(どもり)がひどい子供が改善するまでの記録、母親がやったことの記録、医師との話の記録などが詳細に綴られていて、これから吃音治療を開始する方の励みになる本です。
私も読みましたが、ここまで吃音について詳細に書かれている本は他にないと思うのでとても参考になると思います。
気になる方はぜひ。